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奥さんよりママ友が多い!?“主夫”の一面を覗かせる大西将太郎さん【後編】

著名人の歩んできたストーリーから学びを得るUbu+スペシャルインタビュー。
今回は、ラグビー日本代表として活躍されてきた大西将太郎さんの後編をお届けいたします。前編は主にスポーツ選手としてのメンタルの強さや振る舞い方を伺いましたが、今回は気になるプライベートについて深掘りしています。最後までじっくりご覧ください。

前編はこちら→掃除・洗濯・料理すべての家事してます。大西将太郎さんの歩んできた道には最強な家族愛あり【前編】

描いたストーリー通り。
ラグビーの神様に導いてもらえた

改めて僕のラグビー人生を振り返ってみると、描いたストーリー通りにラグビーの神様に導いてもらえたと思うんです。

僕のラグビー選手の始まりは、憧れの平尾誠二(ひらおせいじ)さんに日本代表に選んでもらったことから。
日本代表になりたい、ワールドカップに出場したいという夢を全部叶えることができたのも、この始まりのおかげだと思います。

でも、すべてがスムーズという訳ではなく、2003年のワールドカップは落選しているんです。これはもうめちゃくちゃ悔しかった。同期が出場している姿を見ると特に悔しさがこみ上げてきて辛かったですね。
だからこそ、諦めずに練習して4年4ヶ月ぶりに日本代表に返り咲き、2007年無事にワールドカップしに出場しました。

———— 自分で決めた道を進むために諦めず努力した結果が実った瞬間ですね。

努力をしていると自分で思ったらそこで成長は止まってしまうと思う。ただ当たり前のことをしただけ。落選のメールを見た時はグラウンドに勢いで走りに行ったけど、そういう悔しさが成長に繋がったと思っています。

引退後は家族との時間が大切
奥さんよりママ友が多いんです!

引退してからは家族との時間を大切にしていると同時に、ご近所付き合いも大切にするようにしています。
奥さんは会社に勤めて仕事をしているので、家のことは僕がやっていますが、僕の自慢は奥さんよりもママ友が多いことですね(笑)

僕が育った環境も今の家族も女性の中に男性がひとりなので、女性の中に溶け込むのが得意なんですよ!むしろ、女性の中に僕ひとりの方がトークが活きると思っています。だから、よく近所のママ友の集まりに男の僕ひとりということがありますね。「進学どうするか」とか「あそこのレストランが美味しい」とか、ママ友の情報網は本当に素晴らしい。いろんなところにコネクションを持っているので、話していてとても楽しい時間です。

———— パパがそこまでお家のことをしてくれたり、お友達のママたちと仲良くしてくれる姿を見て、娘さんたちは喜んでくれているんじゃないですか?

娘たちはね、僕がやっていることを当たり前だと思っていますね。
だって、先日上の娘に家族での順位を聞いてみたんです。そうしたら、1番はママ、2番が自分、3番が妹。4番目に僕が来るかなと思ったら、飼っているハムスターが4番目。おいおい、と思いながら流石に5番目には……と思ったら、飼っているメダカ!って。僕はハムスターよりも、メダカよりも下の6番目って言われてしまったんですよ(笑)
ショックでしたけど、笑ってしまいましたね。娘は「お洋服を洗濯してくれるから許してあげようかな〜」なんてことも言ってましたね(笑)

明日が見えない中での妊娠報告
誕生時は朝起きたら娘が生まれていました

今年中学2年生と小学4年生になる娘がいますが、1人目の妊娠がわかった時、実はプロラグビー選手として、翌年の契約更新ができないという宣告をされたんです。
プロスポーツ選手の“明日が見えない状況”という宿命の中、子どもが産まれるとわかった時は正直不安がありました。
でも、ラグビーの神様が導いてくれていたのか、すぐ次のチームに所属が決まったので運がよかったなと思います。

僕は娘が産まれる時、立ち合い出産はしませんでした。
1人目が産まれた時は、新潟で試合をしていて試合前に奥さんから破水したという連絡がありました。その試合は勝利。試合終了後もまだ産まれてはいなかったのですが、大阪まで帰る新幹線はもう終わってしまっていたので、選手みんなで打ち上げに行きましたね。翌朝起きたら、産まれたっていう報告が入っていました(笑)奥さんから何回も連絡入っていたんですけど、酔っ払って寝てしまっていたので全く気づかなくて……。でも奥さんは怒ることもなくて、僕の性格をよく理解してくれているなと思いました。

奥さんはとても強い精神を持っているのですが、2人目を産んだ時も「じゃあ、行ってくるわ〜!洗濯よろしくね〜!」って言って、産んで帰ってきたんですよ。強いなあって関心しました。なんでも自分で決めて事後報告が多い奥さんですが、僕にぴったりで持ちつ持たれつの関係でうまくやっています。

母親からの教えを自分の娘にも繋いでいきたい

子どもができる前はやっぱりラグビーを一緒にやりたいという思いから、男の子がいいなと思っていた時もありました。でも、実際に子どもが誕生するとわかってからは、健康で産まれてきてくれれば性別はどっちでもいいと思うようになりました。
その後、娘2人に恵まれましたが、今では女の子でよかったと思いますし、とても嬉しいです。健康でいてくれればそれでだけで十分です。

娘たちには今ダンス・水泳・テニスなどスポーツを習わせているのですが、特に下の娘は性格も見た目も僕にそっくり。運動神経がかなりよくてスポーツ選手の素質がありますね。特に、ラグビーに向いているんじゃないかなと思っています。何も教えていないのに、ラグビーの基本「タックル」の姿勢ができていて、センスあるな!とびっくりしています。

———— ということは、将来ラグビー選手になる日も近いのでは?

本人も早くラグビーやりたい!って言っているんですけど、ちょっと複雑な気持ちです。やっぱり怪我も多いし、痛いし、辛いし……。
まあ、娘は熱しやすく冷めやすいという性格も僕に似ているので、もしかしたらラグビーをやりたいと言っているのもすぐ終わるかもしれないですね(笑)

でも最終的には自分で決めた道を進んで欲しいと思っています。
僕の母親から教えられていたように、自分で決めたことは最後まで諦めずに突き進んでほしいです。その道に進みやすいように導いてあげるのは親の役目だと思っていますが、最後の決断は娘たちに任せたいと思っています。彼女たちの人生なので、好きなように決めて進んで行ってくれればそれでいいですね。

夫婦円満の秘訣はラグビーに例えると「尊重」

僕たち夫婦はあまり喧嘩をすることがないのですが、それはお互いを尊重する気持ちを持っているからだと思います。
ラグビーの試合でも言えることなのですが、仲間はもちろん、相手チームもリスペクトして初めて試合が成り立ちます。トライをした人が全てではない。それまで痛い思いをしながらボールを運んでくれる人がいるからこそ、トライすることができる。これは夫婦生活にも当てはまることだと思います。お互いに身をまかせながら、尊重し合う。当たり前になりがちですが、当たり前がどれだけ幸せなことかを考えると、夫婦円満で過ごせるのではないでしょうか。

———— スポーツ選手時代から、ご家族のお話までたくさんお伺いしましたが、これまでの大西さんの経験から、この記事を読んでいるこれから自分の人生のあゆみ方を選択しようとしている方達にメッセージをお願いいたします。

今の時代は、男性も女性も関係なく、終身雇用にこだわる必要はないと思います。働き方や生き方を自由に選べる時代だからこそ、自分がやりたいと思ったことにどんどんチャレンジしていくべき。
20代・30代・40代と、その年代にしかできないチャレンジがあると思うので、自分を信じて最後まで進んでみてください。人生1度きりですよ!

スポーツ選手として活躍し、家族愛も大切にしている大西さんのエピソードは、皆さんの心にも響いたのではないでしょうか。
大西さん、前向きになれる素敵なお話をありがとうございました。

試合では強くてたくましい姿がある反面、優しくときに面白く明るく振舞う大西さんからは「チャレンジすることの大切さ」と「最後までやり抜く力」を学ばせていただきました。
誰かのために頑張ることももちろん大切ですが、まずは自分でやりたいことを見つけ、大西さんのように逆算をしてまっすぐ突き進んでみてくださいね。

Profile
大西 将太郎(おおにし しょうたろう)
1978年11月18日生まれ。大阪府出身。
2000年に日本代表として初選出、以降、2008年のサモア戦まで通算試合に出場。
2007年日本代表としてワールドカップフランス大会に出場し、 2016年現役引退。
現在はラグビー解説の傍ら、ラグビーの普及のため精力的に活動。プライベートでは2人の娘の父。

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Photographer:Chiai
Director:Shigeru-chan
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