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妊娠中は感染症のリスクに注意!食べ物による胎児への影響を考える

妊娠中は、妊娠前にもまして、食べるものに気を付けなくてはいけませんよね。頭ではわかっていても、具体的にどのように気を付けたり、どのような危険が潜んでいるのか……など、わからないことは山積みです。妊娠中にNGな食べ物による影響や、リスクとは?

妊娠中は、普通の人より20倍以上も食中毒にかかりやすい!

「妊娠中は、食べ物に気を付けて!」とよくいわれますが、それにはもちろん理由があります。

過去に欧米諸国で、妊娠中の女性の多くが中毒症を発症したという事例があります。それは、1980 年代に欧米諸国で発生した、リステリア症です。
リステリア症は、生乳やサラダ、ナチュラルチーズなどの食品が感染源となった食中毒で、インフルエンザに似た症状を引き起こします。健康な成人であれば無症状のケースもありますが、妊娠中の女性や胎児、新生児、高齢者の場合には、症状が重症化する可能性が懸念されます。

こうしたリステリア症などの食中毒は、妊娠中はなんと健康な成人よりも約20倍もの感染リスクを持っているのです。

食中毒の中でも、リステリア菌に要注意!流産につながることも。

リステリア菌の感染者のうち、約27%が妊娠中の女性であるといわれています。それ以外の感染者は、ほとんどが高齢者、ガン患者など、免疫機能が低下している人たちです。病原菌を撃退することたちの体をむしばむリステリア菌には、十分注意が必要です。

リステリア症の症状は、インフルエンザに似ているため、症状を自覚しても、すぐに受診しない人もいるのですが、すぐに治療を行わなければいけない、妊娠中の女性にとって非常に危険な食中毒です。
リステリア菌に感染した妊娠中の女性の中でも、わずかな確率で流産や死産、新生児の死亡などを経験してしまった人がいます。この確率は、約1/4といわれています。

危険性の高いリステリア菌ですが、熱で簡単に死滅することを覚えておきましょう。リステリア菌は、どの食材から発見されてもおかしくない菌ですので、妊娠中は、必ず加熱調理した食事を摂取することを心掛けましょう。

流産や眼や脳に障害が出る「トキソプラズマ症」にも注意して!

他にも注意すべきなのが、トキソプラズマ症と呼ばれる感染症です。トキソプラズマ症は人からの感染や空気感染はありませんが、食べ物や動物からの感染が主な経路です。加熱処理をしていない生肉を食べたり、ネコの糞に触れることで感染します。

加熱しない肉を食べなくとも、生肉を切った包丁やまな板をそのまま使うことで、知らず知らずのうちに感染していることも考えられます。
ネコの糞を触ることはない、と過信することも注意が必要です。
確かに直接ネコの糞に触れることはありませんが、砂場での土いじりや、ガーデニングなどで知らず知らずのうちに触れてしまうことがあるので、素手で砂に触れないことを心掛けましょう。

妊娠中にトキソプラズマ症に感染すると、死産や流産、胎児の水頭症や脳内石灰化、視力障害、精神運動機能障害などを発症する可能性が懸念されます。

「メチル水銀」により、中枢神経の発達への影響を及ぼす危険性も

最後にご紹介するのは、食べ物の中に含まれる水銀による「メチル水銀」への感染です。

よく「妊娠中は生ものを食べてはいけない」と耳にしますよね。これは、主にメチル水銀の危険性を考慮しての助言です。

体に害を及ぼさない水銀も存在しますが、魚の体内に蓄積されることで、有害な「メチル水銀」に変化してしまいます。
健康な成人であれば多少の量のメチル水銀を食べ物から摂取しても問題ありませんが、胎児の場合は体外に排出する機能がないので、妊娠中の女性が水銀含有量の多い魚を食べることで胎児が発達障害や中枢神経の発達に影響を及ぼす可能性があるので量に注意しましょう。

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