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不妊治療といえば「人工授精」?リスクやメリット・デメリット

不妊治療を行うカップルの中で、人工授精をイメージする人は少なくありません。リスクを伴うイメージの強い不妊治療ですが、実際にはどのようなメリット・デメリットが存在するのでしょうか。大事な身体のことだからこそ、しっかりと知識を持って選択したいですよね。不妊治療として、人工授精を選択するカップルが多い理由とは?人には聞けないけれど、知っておきたい人工授精について掘り下げていきます。

まず知りたい。「人工授精」とは

今回紹介する、「人工授精」とはどのようなものでしょうか。人工授精とは、医療機器を使用して、精子を人為的に女性の体内へ注入する治療法です。
簡単に言ってしまえば精子を人為的に女性の体内へ注入し、その後は自然妊娠と同じ過程をたどります。以前は採取した精液をそのまま注入していましたが、現在では精液を遠心分離などによって精製し、活性の高い精子を選別するなどして効率向上と副作用の低減を図っています。

人工授精は、非常に古い歴史を持った不妊治療として知られており、1799年にイギリス、1884年にアメリカで成功したという歴史が残っています。
日本では、1949年に初めて人工授精における出産が成功。その当時はパートナー以外の男性の精子を使用した人工授精が一般的でした。
しかし、現代ではパートナーの精子を使った人工授精が一般的。理由があって非配偶者間人工授精を行う場合には、専門医と相談を重ね、慎重に決断を下しましょう。

「人工授精」の種類は、全部で4つ

「人工授精」と一口にいっても、現代では4つの治療方法が実施されています。

・子宮腔内人工授精(IUI) 子宮腔内に精子を注入します。

・子宮頸管内人工授精(ICI)子宮頸管内に精子を注入します。

・卵管内人工授精(FSP) 卵管内に精子を注入します。

・腹腔内人工授精(DIPI) 膣のほうから腹腔内(ダグラス窩)へ精子を注入します。

この4つの方法の中で、卵管内人工授精(FSP)が最も妊娠の確率が高いといわれています。その理由は、精子が卵管の端まで到達しやすいことからです。精子の注入場所が、受精の場である卵管膨大部に近いほど、妊娠の可能性が高くなるという考え方。また、FSPではIUIの6~8倍量の精子懸濁液を使用するからとも言われています。

どんな時に人工授精をするの?

では、人工授精は妊娠準備中の過程でいつ、どんな時にすれば良いのでしょうか?

人工授精が適用される方
・病院でタイミング指導をしてもらってもなかなか妊娠ができない
・女性側に子宮頸管粘液不全や抗精子抗体などがあり、精子が子宮に入るのが妨げられている
・男性側の精子の数が少ない、あるいは運動性が悪い
・性機能障害があり、性行為がうまくできない
・原因不明の機能性不妊がある

妊娠準備の期間中、病院で上記を疑われたは、担当医と相談して治療方法を選択すると良いかもしれませんね。

体外授精よりお手頃?「人工授精」にかかる費用とは

人工授精は、不妊治療をスタートしたカップルがタイミング法で妊娠しなかった際の次の段階として選択するケースが多く、体外授精などの不妊治療と比較すると、手ごろな価格で治療ができることで知られています。

例えばある病院では洗浄人工授精(W-AIH)を行うことで約20,000円。他の病院では、2~3回の超音波エコー検査と排卵診断薬検査、人工授精+精液検査、黄体ホルモン管理がセットで約26,000円です。

費用や内容、手順にも差があるので受診先へ事前確認が大切です。ご紹介した費用はあくまで目安として考えてくださいね。

人工授精のメリットとデメリット

最後にご紹介するのは、人工授精におけるメリットとデメリット。
さまざまな不妊治療法がある中で人工授精を選択するのであれば、あらゆるメリットとデメリットを知り、考慮したうえで検討しましょう。

メリット:簡単、痛くない、安い
①比較的容易にできる治療法であり、ある程度の妊娠率を確保できるので繰り返し治療しやすいです。13~14回までは妊娠率が変わらないというデータもあるので長期にわたってトライできる治療法であるといえます。
②スピーディーに行え、痛くない治療といわれています。
③一回の金額が体外授精に比べて安い。

デメリット:自由診療で保険適応外、妊娠率が高くない
①体外授精などの高度生殖医療に比べると価格が15,000~30,000円程度と低いので経済的に負担は少ないですが、自由診療なので保険は使えません。
②妊娠率は、5~15%程度と高度生殖医療に比べると高くない。
③医療行為で注入するため、雑菌など稀に子宮内感染を生じることもある。

人工授精で妊娠にいたる方は施行全体の約50%(累積妊娠率)です。1回の成功率に換算すると約10%となり、妊娠された方の約80%は3回までに、約90%は5回まで妊娠にいたります。 したがって施行は3~5回程度と考えておくといいでしょう。ただし、年齢や精子所見で異なるので、詳細は担当医師と相談くださいね。

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