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「顕微授精」で不妊治療を行うリスクは?体外受精との違いを知りたい!

結婚してもなかなか妊娠せず、不妊治療を始める夫婦は少なくありません。タイミング法などを経て、体外受精や顕微授精を検討しているカップルもいるのではないでしょうか。デリケートなことだからこそ、きちんと知っておきたい。「顕微授精」のリスクや体外受精との違いをご紹介します。

「顕微授精」とは?

ここ数年で、様々な不妊治療における知識が一般的に浸透し始めましたが、実際のところ、まだまだ知らないことも多くありますよね。真剣に不妊治療を検討しているカップルの中でも、「顕微授精」に興味を持っているという人もたくさんいます。

顕微授精とは、細いガラス針の先端に精子を1個入れ、それを顕微鏡で確認しながら卵子に直接注入する治療です。「卵細胞質内精子注入法」や「ICSI」という名称で耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。

体外受精で受精が成立しなかった場合や、事前の診察の段階で、体外受精をしても受精しないと判断される場合に実施します。

顕微授精」と「体外受精」の違いとは

顕微授精を知る人の多くが、タイミング法などの不妊治療の第一歩を踏み出したのち、次のステップを検討するタイミングではないでしょうか。そこで疑問に感じるのが、「顕微授精」と「体外受精」の違いです。

顕微授精も、正確には体外受精の中の一種。しかしその特殊な治療法から、体外受精とは別に呼ばれるようになりました。

顕微授精は、1つの卵子に直接1個の精子を注入するため、受精障害や男性不妊という障害をクリアできるのです。このことから、体外受精の一種ではありますが、独立して呼ばれているのです

「顕微授精」の妊娠率を知りたい!

「顕微授精」は受精障害や男性不妊の障害をクリアできることを踏まえると、一般的な体外受精よりも、格段に妊娠率が高いのでは?と思いますよね。
実際の妊娠率は、どれくらいなのでしょうか。

卵細胞質内精子注入法で行われる顕微授精における妊娠率は、 2012年の日本産科婦人科学会で報告されています。2012年の段階で、106170周期の顕微授精による不妊治療が行われていて、胚移植周期あたりの妊娠率は19.0%、妊娠あたりの流産率は28.0%、そして胚移植あたりの生産率は12.6%であることが報告されています。(受精率と妊娠率は異なります。)

「顕微授精」におけるリスクとは

顕微授精は、自然妊娠とは異なり、人為的に卵子内に精子を注入して受精を行うため、赤ちゃんへの影響やリスクを懸念する声を多く耳にします。実際のところは、どうなのか気になりますよね。

年間日本では数千人以上の赤ちゃんが、顕微授精により誕生しています。自然妊娠と比較してリスクが報告されているのは、下記です。カッコ内は、自然妊娠との発症率の比較を記しています。

・流産率が高い(20%増)
・早産率(若干)
・低出生体重児(若干)
・先天異常/染色体異常(若干)
・NICU(若干)
・帝王切開率(若干)

このような事例を見ると、顕微授精の治療を受けることを躊躇してしまうかもしれません。しかし治療を検討する前に、その発症の原因を知ることが大切です。これら事例は、顕微授精によって起こるのではなく、顕微授精治療を受けた不妊症カップルの中で、そのような要因があるのではないかと考えられています。

上記以外にも、重度の乏精子症や無精子症の方の中には染色体や造精機能関連の遺伝子の異常を持っているケースがあります。そうした精子で顕微授精を行った場合に、染色体や遺伝子の異常が男の子の赤ちゃんに受け継がれるリスクが報告されています。

命における別状はありませんが、その赤ちゃんも将来的に男性不妊となる可能性があると言われています。
重度の乏精子症や無精子症の方で、希望すれば染色体検査を受けることが可能です。事前に検査をしておくことも、リスク予防の手段のひとつといえるでしょう。

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